2011年10月17日

心を込めて花束を②。

昨日に続き書きます、まだジラソーレが今の場所に移転する前のお話

を。カウンター5席、テーブル8席の13席の小さなお店でした、僕が

働き出した時はまだ開店して半年くらいだったと思います、それまでは

お客さんとして月1回くらいのペースでジラソーレに通ってました。

先輩の紹介で初めて来店した時のことは今でもよく憶えています。

何を食べたかまではっきりと。前菜はトータニ パターテ、スルメイカと

ジャガイモの蒸し煮です。衝撃でした。体に電気が走るというか、

痺れる感覚というのを食べ物で初めて体験しました。それから通い始め

そのうちここで働きたいな~なんて思うようになりました。

いろいろあって3カ月後くらいには働けるようになりました、とてもうれし

かったですしとても緊張していました(今から地獄の始まりとも知らずに

)。先輩からは「そろそろ大神も腰据えて働いた方がいいんちゃう?」と

言われてましたので、何があっても3年は辞めずに頑張ろう思てました

、でもなかなかそうもいかずに辛い修行でした、それまで大した修行を

していなかったので余計にそう感じたのかもしれませんね。

移転前のお店での3年はほぼ調理なんかさせてもらえませんでした、

ただ半年くらい経って賄いをするようになりましたがこれがまた地獄の

始まりでした、静かに残されたことは数えきれません(なんか言わん

かい!!)。やっと後輩が入ったと思えば3カ月や半年で必ず辞めます

、また僕一人。こんなことの繰り返しだったので気合いと根性だけで

やってきた僕もさすがに精神的に追い詰められシェフに「3年経った

時に辞めます」と伝えました。このことにより新しいスタッフをという

ことで楠戸さんと働くことになるんですが、楠戸さんがホントに心の

支えになりました、年も上なので安心感もありますし、今まで言えなか

った愚痴も一緒に言えるようになりました(楠戸さんの方が言うてた

かな)、しばらくすると移転するという話になり結局僕が辞めることは

どっかにいってしまい結果的にはあと2年いることとなりました。

今考えると楠戸さんがジラソーレに入ってこなかったら今の自分は

なかったかもしれませんね、感謝してます。2年延ばしてくれて

ありがとうございます。

今日はこの辺で終わります、まだまだネタはありますので少しずつ

ご紹介していこうと思います、クスクス事件などなど・・・・。

明日はお休みで母親の誕生日のお祝いでウチのスタッフも一緒に

本田シェフのとこにおじゃますることになっています、楽しみです。










Posted by osteria ogami at 02:42│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。